NST新潟総合テレビ
各選挙区の戦いをお伝えするシリーズ衆院選。 前回50票差の接戦だった《新潟3区》は、前職2人が4度目で初の一騎打ちとなり、せめぎ合っています。 新発田市や村上市などをエリアとする新潟3区には、届け出順に立憲民主党の前職・黒岩宇洋さんと自民党の前職・斎藤洋明さんが立候補しています。 前回は50票差で黒岩さんが斎藤さんに競り勝った新潟3区。斎藤さんが比例復活を果たしたため、今回も前職同士の戦いです。 【立憲民主党 前職・黒岩宇洋 候補】 「これまで続いてきた自民党の強権的な政治。これを覆すかどうかの第一歩」 【自民党 前職・斎藤洋明 候補】 「とにかくこの12日間で結果を出したい。前回の50票差をひっくり返します。頑張ります」 4度目の対決で初の一騎打ち。絶対に負けられない戦いが幕を開けました。 【立憲民主党 前職・黒岩宇洋 候補】 「黒岩宇洋本人が皆様のもとへ、必死の必死のお願いにあがっております」 集会などはほぼ行わず、とにかく地域を街宣車で回る作戦の黒岩さん。 人を見つけては駆け寄り、“地元の声を聞く”姿勢をアピールします。 さらに黒岩さんは「アベノミクスで地方の格差が広がった」と与党を批判。 高校・大学の授業料無償化など、暮らしを支える政策を訴えます。 【立憲民主党 前職・黒岩宇洋 候補】 「地方の声、そして一人一人の、例え弱くても小さな声でも聞いていける。そんな国をつくっていく。有権者の皆さんも、しっかりと我々の声に耳を傾けてくれるので、こっちも勢い、相当エネルギーを発散しています」 発散すれば、補給も欠かせません。この日の昼食は… 【立憲民主党 前職・黒岩宇洋 候補】 「カツ丼だな。選挙期間中はやっぱりカツ食べるんですよ。勝ちたいから」 ゲン担ぎのカツ丼一択!と思いきや… 【立憲民主党 前職・黒岩宇洋 候補】 「カツとエビフライ。これにしよう」 トンカツとエビフライの定食で、カツの割合は減りましたが、ボリュームは満点です。 【立憲民主党 前職・黒岩宇洋 候補】 「選挙中はお肉を食べないとだめ。とにかくタンパク質をね。とった分のカロリーはきっちり消費しきるんで」 そんな黒岩さんは共産党や連合新潟などの支持を受け、野党統一候補として政権交代を訴えます。 【立憲民主党 前職・黒岩宇洋 候補】 「政治と金も極めて緩い政党、極めて緩い総理大臣だということが分かっちゃいました。皆様の暮らしを良くする最大の近道は、自民党政権を倒すことですよ」 一方、地域を回り1日に何回も演説をこなす斎藤さん。 【自民党 前職・斎藤洋明 候補】 「自民党には、良いところと悪いところがあります。政治とお金の問題とか、その説明とか、もっとみんなが納得いくような説明をしてほしい、そういうことはたくさんあります」 若さを武器に“自民党を変える”とアピールし、総務大臣政務官だった経験から、新型コロナウイルスへの経済対策など、地元の声を与党として国政に反映させると訴えます。 【自民党 前職・斎藤洋明 候補】 「前回、一緒に悔しい思いをした仲間なので、ぜひ今回一緒に勝ちたいです」 夜まで走り回り事務所に戻ると、斎藤さんをスタッフが拍手で迎えます。 【自民党 前職・斎藤洋明 候補】 「(声)ガラガラです。まだ、7日残っているので頑張ります」 夕飯は陣営で残った弁当を持ち帰ることに。 【自民党 前職・斎藤洋明 候補】 「ありがたくいただいて、寝ます。あしたに備えて。あしたも早いから」 前回より体制を広げた後援会や、首長などからの支援も受ける斎藤さん。 さらに応援へ駆けつけたのは、自民党の麻生太郎副総裁です。 【自民党 麻生太郎 副総裁】 「立憲…何とか党は名前が変わって分からなくなったけど、今度組んだんだろう?共産党と。だから“立憲共産党”になったわけだな。今回、極めて大きな意味を持つ選挙。斎藤洋明にとりましても、自由民主党にとっても大きな選挙だと思っている」 野党共闘を批判し、政権維持を訴えます。 【自民党 前職・斎藤洋明 候補】 「小選挙区でしっかり勝って、基盤もつくって、そのうえで私も岸田内閣のもとでしっかり仕事をさせていただきたいと思っています」 こうしたせめぎあいの続くなか、大きな争点となっているのが農業政策です。 新型コロナウイルスによる米価の下落に、農村地帯の広がる3区では農家による不安の声が大きくなっています。 黒岩さんは株式の配当などにかかる金融所得課税を上げ、その税金を使って民主党政権時代に行った農家への戸別所得補償制度を復活させると訴えます。 【立憲民主党 前職・黒岩宇洋 候補】 「日本の食料を作っているのは、この農業地域の地方の人ですよ。株式で儲かっている人の4000億円を一生懸命田んぼで働いているこの新潟3区に落とすこと。このことが最大の分配政策だと思いませんか」 斎藤さんは「戸別所得補償制度は土地改良事業の予算を削るほか、かえって米価を下げる」と批判。 余剰米を政府が買い上げ、困窮者へ支給すると訴えます。 【自民党 前職・斎藤洋明 候補】 「今年大きく下がった米価対策。岸田内閣のもとで(余剰米)15万トンを隔離して、それをちゃんとやります。生活困窮家庭にちゃんとそれをお届けするようにして、来年以降、米価がちゃんと安定するようにします」 果たして軍配はどちらに上がるのか。 最後まで目の離せない戦いが続きます。
〈新潟3区〉前回“50票差”の激戦区 前職同士の与野党一騎打ちに! 黒岩候補/斎藤候補(NST新潟総合テレビ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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