
北京=高田正幸
中国共産党の中央規律検査委員会と国家監察委員会は2日、傅政華・前司法相(66)に重大な規律、法律違反の疑いがあるとして、調査を行っていると発表した。習近平(シーチンピン)指導部では警察や司法を担う政法部門への取り締まりを強めており、傅氏の調査もこうした統制強化の一環とみられる。
どのような行為が調査の対象になっているかは明らかにされていない。傅氏は北京市の公安局長や公安次官などを経て2018年3月~20年4月、司法相を務めた。後任には、習氏の浙江省時代の部下だった唐一軍氏が就いている。
共産党は昨年以降、政法部門につらなる幹部を相次いで摘発。昨年7月には、政法部門を対象にした反腐敗教育を展開すると決定した。規律検査委は9月30日にも、孫力軍・元公安次官に重大な規律違反があったとして、党籍の剝奪(はくだつ)を決めたと発表していた。
5年に一度の共産党大会を来年に控え、慣例を破る形で3期目を目指す習氏が党内の締め付けを強めているとの見方もある。(北京=高田正幸)
中国、前司法相を規律違反で調査 来年の党大会控え、締め付け強化か - 朝日新聞デジタル
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