東京大と宇宙航空研究開発機構(
システムは、JAXAの地球観測衛星「だいち2号」から得られる河川や周辺地形、気象庁の降水予報などのデータを基に水位を予測。氾濫の危険性が高まる「200年に1回」の水位に達すると見込まれた場合に、警告を出して危険を知らせる。
東日本を襲った台風19号では、国や都道府県が管理する河川の142か所が決壊したが、システムはこのうち130か所で事前に警告を出した。決壊までの時間は平均32時間だった。一方で、警告が出たが決壊しなかった場所も412か所あり、全体の76%が「空振り」という結果になった。
洪水の発生予測は、気象庁以外が一般に公表することは認められていない。このためチームは、共同研究に参加する自治体に限って共有することにしている。
チームの芳村圭・東京大教授(水文学)は、より詳細な地形データなどを取り込んで精度向上を目指すといい、「自治体には災害発生までの準備時間を確保するためにシステムを役立ててもらいたい」と話す。
堤防決壊の9割を32時間前に警告…東大とJAXAが河川氾濫の予測システム - 読売新聞
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