7月2日の米雇用統計発表を前に、ユーロドル市場で2022年12月と24年12月の先物のスプレッドを対象とする賭けが今週、活発になっている。
スプレッドは同期間における米利上げ軌道を巡る見通しに左右されるが、モルガン・スタンレーは雇用統計結果が予想より良くても悪くてもスプレッドが拡大するとみている。
28、29両日の取引高は合わせてほぼ6万枚に達し、過去6カ月の1日当たり平均である約2000枚を大きく上回った。
グニート・ディングラ氏らモルガン・スタンレーのストラテジストはリポートで、「経済指標が強ければ、市場がより速いペースの利上げを織り込むため24年の先物主導でスプレッドが拡大するだろう」と指摘した。
「データが弱い場合は、テーパリング(資産購入の段階的縮小)から利上げ開始に至るまでの積極的な軌道の織り込みを市場が修正しようとして、22年の先物が大きく値上がりする可能性があり」、その場合もスプレッドは拡大するという。
先物取引が活発になる中で投資家が賭けている方向はまちまちで、スプレッド拡大と縮小の両方の予想があることを示している。30日は前週に比べ幾分縮小し、スプレッドは約104ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)。
原題:
Eurodollar Spread Bets Heat Up Before Payrolls: Liquidity Watch(抜粋)
ユーロドル先物、米雇用統計前に取引活発-米利上げ軌道巡る思惑で - ブルームバーグ
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