中国人民元の上昇が対ドルで続き、中国人民銀行(中央銀行)による2015年の事実上元切り下げ前の水準まで値上がりするとの見通しが広がりつつある。
人民元は今週に入り1%近く上昇し、ウォール街が最も強気に見込む水準へとさらに近づいた。人民銀は27日遅くに当局が元高を注視していると示唆する声明を出した。中信証券やスコシア銀行のストラテジストは本土の人民元が1ドル=6.2元まで上げると見込んでいる。現在は6.3840元だ。
中国経済の成長ペースが主要国・地域を上回っているほか、国外からは本土株や債券市場に資金が 流入し、人民元は今週、3年ぶりに6.3元台を付けた。
中国の証券最大手、中信証券の債券調査責任者、明明氏は「中国の力強い輸出や米実質金利の低下、米金融当局の全般的なハト派スタンスで元高余地が残っているとわれわれは考えている」と説明。「元上昇は商品高で生じる圧力の緩和に寄与するため、輸入業者にとってはコスト低減につながる」と述べた。
人民元、3年ぶり高値-中心レートは最近の元高に違和感なしと示唆
人民銀が毎営業日に設定する元の中心レートは今週、最近の元高に違和感がないことを示唆していたが、27日の人民銀声明は当局が元上昇の流れは崩れないとの金融市場の期待をけん制したい考えであることを示しているとブルームバーグ・エコノミクスはみている。
原題: Yuan’s Blockbuster Week Has Analysts Eying Six-Year High (1)(抜粋)
人民元の上昇目立つ-2015年の事実上切り下げ前の水準も視野か - ブルームバーグ
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