山梨県富士川町が発注した公共事業を巡る官製談合事件で、入札時に便宜を図った見返りに金銭を受け取ったとして、県警は7日にも前町長の志村学容疑者(71)(官製談合防止法違反容疑などで逮捕)を加重収賄などの疑いで再逮捕する方針を固めた。
捜査関係者によると、志村容疑者は2018年7月、町学校給食センター設計業務の指名競争入札で、「綜合建築設計事務所」を経営していた小林一被告(72)(別の同法違反などで起訴)に落札させようと計画。小林被告が指定した業者だけを入札に参加させ、見返りに金銭を受け取った疑いなどが持たれている。
志村容疑者は調べに対し「町長の立場を悪用した」と供述し、小林被告も金銭の提供を認めているという。
また、ほかにも複数の公共事業で違法な金銭の授受があったとして、県警は志村容疑者を収賄容疑、小林被告を贈賄容疑で再逮捕する方針。志村容疑者が受け取った総額は数百万円に上るとみられる。
公共事業巡り数百万円受領か、前町長を再逮捕へ…「町長の立場悪用した」と供述 - 読売新聞
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