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Wednesday, December 1, 2021

〝リアル二刀流〟に栗山前監督「今年が大谷元年」 - 産経ニュース

日本ハムへの入団会見後、ユニフォーム姿を披露する大谷翔平。右は日本ハム・栗山英樹監督(当時)=2012年12月、札幌市内のホテル (撮影・桐山弘太)
日本ハムへの入団会見後、ユニフォーム姿を披露する大谷翔平。右は日本ハム・栗山英樹監督(当時)=2012年12月、札幌市内のホテル (撮影・桐山弘太)

米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手を表す「リアル二刀流/ショータイム」が1日、「現代用語の基礎知識選 2021ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞に選ばれた。日本ハム時代に投打の「二刀流」で大谷を成長させ、大リーグへと送り出した栗山英樹前監督は産経新聞の取材に応じ、「今年が大谷翔平『元年』。もっともっとすごい選手だと僕は信じている」と大谷と過ごした5年間と来季への期待を語った。

--監督として日本ハム時代の大谷と接した5年間を振り返って

「4番打者とエースが2人いると思っていた。(大谷という)宝物に対し『壊してはいけない』『何かあったら僕が辞めるくらいでは責任が取れない』と、ものすごく怖かった。二度と翔平とは野球をやりたくない(笑い)」

--前例がなかった二刀流の練習メニューは

「基本的には投手がベース。腕をあれだけ振れるので、肘や肩に負担がかかり、壊れてしまう可能性があった。僕は翔平は打者だと思っていて、打撃に関しては、自分でやりながら前に進むと思っていたので、投手の練習をしっかりとやらせた」

--大谷とコミュニケーションを密に取っていた

「トレーナーからの報告を受けながら毎日、練習メニューなどを話し合った。本人が一番、自分の(体の)状態のことが分からない。ふがいない投球をした後、『明日、使ってください』というメールが届いたこともある。やりたい気持ちが強いので、体の疲労を読み取る作業が必要だった」

--大谷のすごさは

「身体的な特徴よりも、野球への価値観の高さ。例えば、おいしいものを食べたり、酒を飲んで騒いだりという行為は彼にとっては楽しくない。野球ですごいホームランが打てる、すごい球が投げられる方が彼にとっては価値があった」

「朝、どれだけ疲れていても、遠征先でも、バックパックを背負って欠かさずジムに行っていた。あるクリスマスイブの夜、『監督、クリスマスプレゼントです。来年に向かって打撃フォームを変えています』と画像が送られてきたこともあった。一流になるためには何でもやる、誰よりも野球が好きという気持ちが彼をここまで引き上げたと思う」

--読書家でもあった

「米大リーグに行く前、若手指導のために『(読んでいた)本を持ってきて』と頼んだら、思想家の中村天風氏の著書や、渋沢栄一氏の『論語と算盤(そろばん)』などをロッカーから持ってきた。他にも栄養学やトレーニング関連の本があり、本当によく勉強していた」

--今後も活躍が期待できる

「今年が大谷翔平『元年』。いろいろなけがはあったがリハビリも終了し、初めて全力でできた。本人も言っていたが、今年が最低ライン。だから、僕は褒めていないし、今年の数字がすごいとは思っていない。最後の2カ月間、マークされた中で打つのは難しかったが、打てる球も来ていた。その球をどうやって仕留めるかを考えれば、まだ成績は上がるはず。もっともっとすごい選手だと僕は信じている」

(神田さやか)

■くりやま・ひでき 1961年4月26日生まれ。東京都出身。創価高、東京学芸大を経て、84年ドラフト外でヤクルトに入団。89年にゴールデングラブ賞を受賞し、翌年に引退。通算成績は494試合に出場し、打率2割7分9厘、7本塁打、67打点。2012年から日本ハムの監督を務め、1年目にリーグ優勝、16年に日本一を果たした。今季限りで退任し、野球日本代表の次期監督に決定している。

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