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Saturday, December 4, 2021

イギリス、感染の水際対策を強化 入国前のウイルス検査が必要に - BBCニュース

Man wearing mask with suitcases at Heathrow arrivals

画像提供, Getty Images

新型コロナウイルスのオミクロン変異株対策として、イギリス政府は4日、入国前のウイルス検査による陰性証明を求めるなどの水際対策強化を発表した。

サジド・ジャヴィド保健相は、7日午前4時(日本時間同日午後1時)から対策の強化が実施されると述べた。

7日午前4時以降にイギリスに入国する12歳以上の人はすべて、イギリスへ向けて出発する前の48時間以内に、PCR検査か迅速抗原検査を受ける必要がある。これまでは、ワクチンを2回受けていれば入国前の陰性証明は不要だった。

ジャヴィド氏は、オミクロン株の発見以降のイギリス政府は、変異株の影響を判断するための「時間稼ぎ」と「防疫策の実施」という戦略をとってきたと述べ、「新しいデータによって行動が必要となればただちに対応すると、一貫して言ってきた」と話した。

保健相はさらに、入国から10日間のホテル隔離が義務付けられている「レッドリスト」対象国に、6日からナイジェリアを追加すると発表した。

保健省によると、この数日でナイジェリア渡航に関連したオミクロン株感染者が21人、確認されているという。

ジャヴィド保健相は、この人数は増えつつあり、今ではオミクロン株感染者とつながりのある国として南アフリカに次いでナイジェリアの事例が増えていると説明した。

その上で、ワクチンは今も新型ウイルスに対する国の防御の「最前線」だとして、国民保健サービス(NHS)から追加(ブースター)接種の順番の連絡があったら、速やかに受けるよう呼びかけた。

イギリスでは4日、26人のオミクロン株感染者が新たに確認され、全体で160人となった。うちイングランドが129人、スコットランドが30人、ウェールズが1人となっている。

スコットランドとウェールズの自治政府もそれぞれ、 英健康安全庁(UKHSA)の情報をもとに、渡航規制を変更する方針を示している。

イギリス入国の新ルールは

7日午前4時(日本時間同日午後1時)から実施される新しいルールのもと、(アイルランドを除く)外国からイギリスに入国する12歳以上の人は全員、イギリスへ向けて出発する前の48時間以内に、PCR検査か迅速抗原検査を受ける必要がある。それまでは、ワクチンを2回受けていれば入国前の陰性証明は不要。

オミクロン株が確認されて以降は、入国後2日以内のPCR検査で陰性が確認されるまでは自主隔離する決まりになっており、これは継続する。ワクチンを2回受けていても対象となる。オミクロン株の確認以前は、この入国後2日以内の検査は迅速抗原検査で十分とされていた。

入国後のPCR検査は政府承認の民間機関で受ける自費検査で、NHSの無料検査は使えない。

オミクロン株の確認を受けて、政府はすでに南アフリカ、ナミビア、ジンバブエ、ボツワナ、レソト、エスワティニ、アンゴラ、モザンビーク、ザンビアの10カ国を「レッドリスト」に指定。イギリス人、アイルランド人、イギリス在住者を除き、この10カ国からの入国は認められず、入国が認められても政府指定のホテルで自費で10日間、自主隔離する必要がある。

この「レッドリスト」対象国に6日午前4時から、ナイジェリアが追加される。

BBCのケイティー・オースティン交通担当編集委員によると、南アフリカ在住のイギリス人の中には、帰国したくても、イギリス到着予定日に自主隔離用のホテルが確保できず、帰国の予定が立たない人が複数いる。

旅行業界の反発

Business traveller looking at her phone

画像提供, Getty Images

英首相官邸は今月に入り、入国者への検査をこれ以上増やすことは、旅行意欲を失わせ、旅行業界に悪影響を及ぼすという姿勢を示していた。

今回の規制強化発表を受けて、ブリティッシュ・エアウェイズのショーン・ドイル会長は、「世界中のすべての国は科学をもとに、抑制的な対応をとっているのに、(イギリス政府の)この対応はその世界の潮流からまったく外れている」と批判した。

「私たちの顧客は不安と混乱に直面することになる。そしてまたしてもこれは、旅行業界に働く全員にとって大打撃だ」と、ドイル会長は述べた。

イギリスの航空業界団体エアラインズUKは、オミクロン変異株の影響について「十分なデータが得られる前に業界や乗客に打撃を与える」、「時期尚早」な動きだと指摘。

「レッドリストの延長はまったく理にかなっている。そのためにあるものだからだ。しかし、一律規制は変異株の流入を防がない。これはもう経験上、分かっていることだ」とエアラインズUKは述べ、「(変異株は)すでに入ってきている。政府はすでに1週間のうちに渡航ルールを2回も変えている。これでは誰も、計画など立てられない」と批判した。

旅行業界団体Abtaは、入国前のウイルス検査を再び要求することは、「ただでさえひどい状態の旅行業界」への「大打撃」となるとして、「雇用や事業を救う対策を強化」するよう政府に求め、PCR検査の費用を引き下げるよう要請した。

グラント・シャップス運輸相はツイッターで、「これは旅行業界にとって厳しい措置だと、私たちも理解している。私たちは公衆衛生を優先し、世界トップクラスのこの国のワクチンとブースター接種事業の進展を守ろうとしている」と書いた。

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