日本大学の田中英壽理事長が1億2000万円の所得を隠したとして逮捕された脱税事件で、背任事件で起訴された大阪の医療法人の前理事長が田中理事長の誕生日祝いとして1000万円を超える現金を提供していた疑いがあることが関係者への取材で分かりました。東京地検特捜部は理事長がさまざまな名目で多額の現金を受け取っていたとみて、資金の流れを調べているものとみられます。田中理事長は特捜部の調べに対し、容疑を否認しているということです。
日本大学の理事長の田中英壽容疑者(74)は、背任事件で起訴された大阪市に本部がある医療法人の前理事長、籔本雅巳被告(61)と日本大学の理事だった井ノ口忠男被告(64)から受け取ったリベートなど合わせて1億2000万円の所得を隠し、3年前と去年、合わせて5300万円を脱税した疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。
田中理事長は、背任事件で大学から流出した資金の一部をリベートとして受け取っていた疑いがあるほか、理事長の再任祝いの名目でも現金3000万円が提供された疑いがあることが分かっています。
関係者によりますと籔本前理事長が脱税の逮捕容疑となった2年間に、誕生日祝いとして田中理事長に1000万円を超える現金を提供していた疑いがあることが新たに分かりました。
特捜部は田中理事長がリベートや理事長の再任祝いのほか、誕生日祝いの名目で受け取った現金についても税務申告していなかった疑いがあるとみて東京国税局と合同で資金の流れの解明を進めているものとみられます。
関係者によりますと田中理事長は特捜部の調べに対して、現金を受け取り自体を否定し、容疑を否認しているということです。
日大理事長に医療法人前理事長が誕生日祝いで1000万円超提供か - NHK NEWS WEB
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