婦人服の製造・販売を手掛けるハニーズホールディングス(HD、いわき市)のインターネット通信販売(EC)事業が、新型コロナウイルス感染拡大による「巣ごもり需要」の高まりを受けて好調だ。これまでネット通販を利用していなかった高齢者層にも浸透しており、同社はさらなる需要増加に備え物流センター(いわき市)を増築するなど体制強化を進めている。
同社のEC事業は、新型コロナの影響が出始めた2019年度(19年6月~20年5月)に前年度比で63.5%の増となった。20年度(20年6月~21年5月)はさらに前年度比で25.4%の伸びを見せ、約37億円の売り上げとなった。昨年5月にいち早くマスクのネット販売に取り組み、同社通販サイトへの注目度が高まったことも功を奏した。
店頭販売が苦戦する中、これまで全体の2~3%程度だったEC事業の売り上げは、20年度には8%程度までを占めるようになった。5月には発送効率を向上させるため、物流センターに新たな在庫管理システム、仕分け設備を導入したが、さらなる需要増が見込めることから3階建ての建物の増築を決めた。
増築で在庫スペースが確保されたことにより、1日の発送能力は最大4千件から、最大8千件にまで増加した。増築部分は、9月1日から本格稼働する。同社は本年度、EC事業の規模を売り上げ全体の10%超まで伸ばす方針だ。担当者は「高品質、低価格の商品を時代のニーズに合わせて販売していきたい」としている。
ハニーズ、ネット通販好調 前年度比25.4%増、巣ごもり需要 - 福島民友
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