棋聖戦五番勝負を開幕3連勝で制し、史上最年少の18歳11か月でタイトル初防衛と九段昇段を果たした藤井聡太二冠(棋聖、王位)は3日夜、静岡県沼津市内で記者会見に臨んだ。
――挑戦者の渡辺明名人を無傷の3連勝で退けた。この結果をどう見るか。
どの対局も苦しい内容だったし、3連勝というのは棋力以上の結果が出たのかなと。持ち時間が少なくなってからも粘り強く指せたことが、よかったと思います。
――終局後、将棋界の「タイトルを防衛して一人前」という言葉を引き、喜びを語ったが。
はい、でも「一人前」という意識はないです(笑)。防衛に満足せずにやっていきたいです。
――九段昇段も果たした。
九段の棋士といえば、息長く活躍されている方が多い。自分もそういうふうになりたいです。
――昨年、初めてタイトルを取ってから約1年。どこが成長したと思うか。
トップ棋士と対戦する機会が一層増え、対局を通じて新たな課題が見つかることが多いです。それを成長につなげたいと思っています。
――6月末の王位戦七番勝負第1局で挑戦者の豊島将之竜王に敗れた。影響はなかったか。
あの対局では持ち時間をかなり残して負けてしまい、ファンに申し訳ないと思っていました。だから今日は、結果はともかく最後まで考え抜こうという気持ちで臨みました。
――渡辺名人に対して通算8勝1敗、豊島竜王には通算1勝7敗。この違いはどうしてでしょうか。
うーん、理由は自分でも難しいですね(笑)。でも対局に臨む時、過去の結果は関係がないと思いますし、負けた将棋からも学んで、対抗できるようにやっていきたいです。
――棋士としての目標は。
具体的な数字は意識していなくて、将棋の内容をよくしていきたいです。完璧に指せたと思える将棋はまだ1局もありません。強くなることで、今までと違う(盤上の)景色を見られたらと思います。
藤井二冠「一人前の意識ない」「強くなり違う景色見られたら」…棋聖戦3連勝で初防衛 - 読売新聞
Read More
前
No comments:
Post a Comment