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Tuesday, June 29, 2021

7200万年前の恐竜の歯、国内4か所目の発見…「絶滅前まで広く生息」示す - 読売新聞

 福井県立恐竜博物館と熊本県の天草市立御所浦白亜紀資料館は29日、天草市の白亜紀最末期(約7200万年前)の地層から、草食恐竜「ハドロサウルス上科」(鳥脚類)の歯の一部の化石2点が見つかったと発表した。同時期で正確な年代のわかる地層はアジアでも少なく、国内で化石が見つかったのは4か所目。恐竜は約6600万年前に大量絶滅したとされ、恐竜博物館は「今後研究が進めば、絶滅前のアジアの東端で、何が起きたかがわかる可能性もある」としている。

 化石は上顎の歯(縦16ミリ、横13ミリ)と下顎の歯(縦9ミリ、横9ミリ)。両館の共同調査で、3月に発掘した。歯の表面の 稜線りょうせん や多数の歯が密集する構造などから、ハドロサウルス上科の中でも進化したグループとみられ、上顎の歯には植物をかんですり減った跡も確認された。現場からは、ほかにも恐竜のものとみられる歯や骨の化石が複数見つかった。

 国内で同時期の化石は、北海道むかわ町、兵庫県洲本市、鹿児島県薩摩川内市の3か所で見つかっている。むかわ町、洲本市の恐竜は、今回見つかったハドロサウルス上科よりも進化的な「ハドロサウルス科」の新種で、ほぼ全身骨格の化石が見つかったむかわ町の恐竜の全長は、約8メートルと推定されている。

 恐竜博物館は「絶滅前まで国内でも恐竜が広く生息していたことを示し、非常に重要だ」としている。

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