同じ姓でしか婚姻手続きができないとする法律の規定が憲法に違反しているかどうかについて、最高裁大法廷が23日午後、判断を示す。結婚した夫婦はどちらの姓を名乗るか選ばなければいけないという日本の制度は、実は世界的には珍しい。なぜ独自の道を歩むことになったのか。四半世紀前に、分岐点はあった。
◇
「夫婦の同氏制を採用している国は、我が国以外には承知しておりません」。昨年11月の参議院予算委員会で、上川陽子法相はこう答弁した。
上川法相が言及した2010年の法務省の調査によると、同姓か別姓かを選べる例として挙げられたのがアメリカやイギリス、ドイツ、ロシアなど。
一方、フランスや韓国、中国などは「原則別姓」だ。イタリアやトルコは、夫婦の姓を合わせる「結合姓」という。
日本、なぜ取り残された
法務省の担当者は「把握できた範囲では、日本のように同姓を義務づけている国はなかった」と話す。
日本では明治時代に入って一…
この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。
残り:1065文字/全文:1484文字
「世界で日本だけ」の夫婦同姓 四半世紀前に分岐点 - 朝日新聞デジタル
Read More
前
No comments:
Post a Comment