上級者との対戦で一番よく使うのがフォア前のレシーブです。中級者の中にはフォア前の、特に逆横回転のレシーブが苦手だという人も多いと思います。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座」の第10回では、フォア前の逆横回転に対するストップのコツと練習法を、神戸TCスタジオの吉田和也さんの技術指導を通して詳しく見てみましょう。
【吉田和也(よしだ かずや)】近畿大学附属福山高校から近畿大学を経て、現在は神戸TCスタジオのオーナーを務める。インターハイや全日本選手権、国体代表の経験も持ち、関西の強豪・近畿大では、関西学生選手権ダブルス優勝を果たす。社会人になってからも全日本選手権ミックスダブルスベスト16、全日本クラブ選手権団体2位など、全国でも実績を残している。右シェーク裏裏。変化のわかりづらい“七色の”巻き込みサービスが武器。(写真提供:本人)
このページの目次
フォア前の逆横回転に対するストップのポイント
吉田和也(以下、吉田):今回は、巻き込み、YG、バックサーブなどの逆横回転サーブがフォア前に来た時のストップについて解説します。
ストップが長くなる、浮いてしまう、レシーブミスしてしまうなどの原因や対処法を教えていきます。
ポイントは順回転で触ること
吉田:巻き込みサーブなどの逆横サーブは反時計回りに回っています。ですので、ラケットのスイングは内側から外側に行くように動かします。
逆横回転に対するラケットの動きは内から外へ
その際に注意することは、ラケットの角度は開いて、面を相手のバックに向けるということです。
ラケット面をフォアの方に傾けてしまうと、回転の影響でボールがフォア側に飛んで行ってしまいミスしてしまいます。
ボールには腕を使わないで近づく
吉田:ボールに近づくときには腕を使わずに近づくことが大切です。
ボールに触れてから外側にスイングする必要があるので、ボールに触るときにに腕が伸びきってしまっていると、それ以上外側に動かせなくなります。
そのため、ボールにはなるべく腕だけを伸ばさないで身体ごと近づいて距離を合わせるようにしましょう。
そしてそこから外側にさっと伸ばしてスイングし、打ち終わりも腕は伸びきるほどは動かしません。
実際の練習動画 2:52~
最優先は短さ
吉田:まず最優先すべきは切ることよりも短さです。
ラケットの角度を合わせて、順回転で触ってあげると反発が小さくなり、切れてはいなくても短く止まります。
まずはとにかく短く止めることを優先し、余裕が出てきたら切っていくようにしましょう。
実際の練習動画 4:16~
切るポイントは握ること
吉田:切るために大切なことはスイングを大きくすることではなく、ラケットを握ることです。
腕を伸ばすときにタイミングを合わせて、ラケットをギュッと握ることで切ることができます。
こうしてやることで、先ほどの短さに回転が加わります。
このストップを身に付けることで左利きとの試合などでもレシーブがやりやすくなります。
実際の練習動画 5:00~
動画はこちら 【卓球】フォア前ストップのコツ!(対逆横回転)
神戸TCチャンネル
【連載】これができると試合が変わる!脱中級者講座
【卓球技術】フォア前の逆横回転に対するストップ 最優先は短く止めること | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ) - 株式会社ピンポン
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