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Wednesday, April 28, 2021

事件の3か月前結婚、「しょっちゅうもめていた」…一緒にいた時間に覚醒剤飲ませたか - 読売新聞

 「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の会社経営者野崎幸助さん(当時77歳)が急性覚醒剤中毒で死亡した事件は、発生から3年を前に急展開を見せた。28日に県警に殺人容疑などで逮捕されたのは、野崎さんが覚醒剤を飲まされたとみられる時間帯に一緒にいたとされる55歳年下の元妻、須藤早貴容疑者(25)。事件の約3か月前に結婚したばかりの2人に何があったのか。県警が慎重に解明を進める。

 須藤容疑者は28日朝、東京都品川区の自宅で逮捕され、羽田空港から和歌山県白浜町の南紀白浜空港に飛行機で移送された。同空港では、30人以上の報道陣が見守る中、複数の捜査員に囲まれて飛行機のタラップをうつむきながら下り、横付けされたワゴン車に乗り込んだ。

 須藤容疑者は北海道出身。高校卒業後、札幌市で一人暮らしをして美容専門学校に通っていたという。

 野崎さんと結婚したのは、21歳だった2018年2月。野崎さんは同年4月に出版した自著で、出会いを「羽田空港で転んだところを助けてくれた」と記していた。

 しかし、野崎さんの家政婦として長年働いていた女性によると、2人の間で話が盛り上がる様子もなかったという。女性は「しょっちゅうもめていた」と話し、「須藤容疑者が自分の分しか夕飯を作らなかったり、社長(野崎さん)の言うことを聞かなかったりして、社長は『もう離婚だ』とも言っていた」と証言した。

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