先月から、医療従事者を対象に進む新型コロナウイルスのワクチンの先行接種は、大阪では12日から2回目の接種が始まります。
これを前に、大阪府内の医療機関でワクチン接種を担当する医師がNHKの取材に応じ、副反応や注意している点など最新の状況を語りました。
医療従事者を対象にした新型コロナウイルスのワクチンの先行接種は先月から、関西では大阪、兵庫、京都にある8つの国公立病院で進んでいます。
ファイザーのワクチンは1回目の接種から原則、3週間後に2回目の接種を行う必要があり、大阪では12日から2回目が行われます。
これを前に、先行接種を行っている、豊中市の国立病院機構・大阪刀根山医療センターでワクチン接種を担当する齊藤利雄 医師が、NHKのインタビューに応じました。
すでに1回目の接種を受けた齊藤医師はこの3週間の体調について、「接種した翌日には腕に筋肉痛のような痛みがありましたが、その次の日にはほぼおさまり、その後は何も症状はなく、ふだんと変わりません」と話していました。
この病院では11日、医療従事者など希望した534人への1回目の接種を終えています。
これまでの副反応の状況について、齊藤医師は、「半数ほどの人に接種を受けた場所に軽い痛みが出ました。痛みは接種の翌日がいちばん強く、さらにその翌日になるとほとんどの場合、軽くなっています。また、接種した人の1割くらいに発熱する人がいます。解熱剤を飲んだり、大事をとって仕事を休んでもらう人もいますが、副反応の人数としては想定の範囲内です」と話していました。
また、12日から始まる2回目の接種については、「厚生労働省のアナフィラキシーの報告が出てからは、予診票や問診でアレルギーや基礎疾患の有無をいっそう念入りに確認するようにしています。また、接種直後に症状が出やすいので、接種後30分は健康観察で残ってもらい、調子が悪ければすぐに申し出てもらうようにするなど万全を期しています」と話していました。
そのうえで、来月から始まる高齢者を対象にした優先接種について、「個人的には、接種する機会があれば接種したほうがいいという見解は変わりませんが、アナフィラキシーが報告されている状況を見ると、予診票にアレルギーや基礎疾患の有無をしっかり書き込んで、接種前の問診で医師と相談することが大切になる」と話していました。
2回目接種前に医師が語る注意点|NHK 関西のニュース - nhk.or.jp
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