17日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は小動き。前日とほぼ同水準の2万9900円台前半で推移している。前日まで6日続伸して1200円近く上昇しており、節目の3万円を前に戻り売りが出やすい。米連邦公開市場委員会（FOMC）や日銀の金融政策決定会合の結果発表を控えた様子見ムードも強い。
政府は1都3県（東京、神奈川、埼玉、千葉）への緊急事態宣言を21日までの期限で解除する検討に入った。専門家の意見を踏まえたうえで、18日に判断する。もっとも、解除の可能性はある程度織り込まれていたとあって、相場への影響は限定的だ。
寄り付き前に財務省が発表した2月の貿易統計（速報、通関ベース）で、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2174億円の黒字だった。民間予測中心値の4200億円の黒字を下回ったが、現時点では大きな反応はみられていない。
JPX日経インデックス400と東証株価指数（TOPIX）は反落している。業種別のTOPIXは鉄鋼、空運などこれまで上げてきた業種への売りが目立つ。
ソフトバンクグループ（SBG）、東電HD、日揮HD、住友重が安い。半面、スクリン、アドテストなどの半導体関連株は高い。サイバー、NEC、TDKも上昇。
〔日経QUICKニュース（NQN）〕
東証寄り付き 小動き 3万円を前に上値重く 鉄鋼や空運など安い - 日本経済新聞
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