2021年12月05日 01:36更新 - 2時間前
出産前の孤独や困難を抱える妊産婦や家族を支援する任意団体「ふぁみりり」が上越市に新たに発足しました。4日、妊産婦の悩み相談に応える初の催しを直江津レインボーセンターで開きました。
「ふぁみりり」は出産前の妊産婦の不安や孤立感を解消しようと、上越市内在住の5人の母親が1月に立ち上げた任意団体です。代表の高橋朋美さんは設立経緯について「私たちは切迫早産を経験したメンバーが3人いて、入院中のベッドで一緒になったお母さんたちと、妊産婦支援の制度やサービスがあったらいいのにと話し合ったことがきっかけ。私は入院したときに夫と娘が自宅で過ごしていたが、そのときの2人の生活のやりくり、保育園の送迎やないときの過ごし方。食事や家事をどうするのかも考えなくてはいけない。介護ではケアマネが相談に乗ってくれるが、妊産婦にはそういう存在がいないような状況。そんな人がいればいいのにと活動を始めた」と話します。
現在の活動は主にホームページやインスタグラムで妊娠や出産、育児期に役立つ情報を発信しています。
今回は市の地域活動支援事業の助成を受け、妊産婦の悩み事に先輩ママが応える催しを初めて企画し、現在妊娠中の4人が参加しました。ふぁみりりでは妊産婦の体調不良などで家事や育児が困難な家庭に「産前産後ヘルパー」を派遣する市の事業の活用の拡がりを推進しています。情報交換の場ではヘルパーの申請について「市の窓口の担当者は『家族の助けは本当にないのですか』と尋ねてくるが、申し込む際はサービスが必要とはっきり伝える」「委託を受けてヘルパーを派遣する事業所は市内に4か所」「申請時は希望する事業所を3か所まで書いてといわれるが、『どこでも良い』でもOK』など、具体的な方法まで説明されていました。
このほか会場では助産師の小嶋典子さんが妊娠中や育児で気を付けるポイントを解説したり、割烹高はしの女将、高橋道代さんが妊娠中の栄養素の取り方や料理のレシピなどを解説しました。
参加者は「今2人目の子どもが妊娠9か月。上の子と間が開いたので、久々の出産にどきどきしている感じの不安がある。色々な人の経験を聞いたり助産師のアドバイスももらったので不安な気持ちがやわらいだ。すごく心強い団体の活動 また参加してみたい」「産前産後ヘルパーのことがわかったので、自分でも問い合わせてみようと思った。一人で思っていても解決しないこともあるので心強い。周りに知人も少ないので県外から来ているのでありがたい」と話していました。
髙橋代表は「産後や子育てのサービスは上越市は充実しているが、産前に使えるサービスは少ない。私も1人目は入院せずに過ごせて必要性も感じなかったが、いざ当事者となるとなかなか大変。何もなくても2子3子がいると、妊婦であるだけでも大変。困難がある人・ない人にも使ってもらえるサービスになれば」と話しています。
ふぁみりりは今後、妊産婦の相談窓口や産前産後ヘルパーの申請といった行政サービスへのコーディネートなど、活動をさらに広げていく考えで、今年度中のNPO法人化を目指しています。詳しい情報は「ふぁみりり」のホームページまたはインスタグラムをご確認ください。
出産前の妊産婦をサポート! 任意団体「ふぁみりり」発足 初の催し | ニュース - joetsu.ne.jp
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