日本大学は3日、所得税法違反(脱税)容疑で東京地検特捜部に逮捕された田中英寿前理事長(74)の理事職を同日付で解任したと発表した。3日に開いた理事会で、田中前理事長に対する解任決議案が可決された。
田中前理事長から1日付で辞任の申し出があり、同日の臨時理事会で了承されたことも正式に発表。これまで保留していた元理事らによる背任事件の被害届を提出することや、全ての理事が辞任することも明らかにした。
同大学は「最も重要なことは体制変革であると信じ、抜本的な改善施策を断行する。大学の名誉回復、学生、生徒、保護者、校友、そして教職員全員が誇れる大学づくりを進める」とコメント。一方、田中前理事長による脱税事件については、「(捜査中のため)コメントは差し控える」とした。
田中前理事長は1999年に日大の理事に就任。2008年から理事長を務め、5期目の任期中だった。学内で強大な権力を握り、理事会の形骸化を指摘する声も上がっていた。
一方、末松信介文部科学相は3日の閣議後記者会見で、同大学が1日の臨時理事会で理事長辞任を了承したことについて「記者会見を行うべきだ」と指摘し、公の場で説明する機会を設けていない日大の対応を批判した。
日大、田中前理事長の理事職を解任 - 日本経済新聞
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