犯罪被害者の支援について考えてもらおうという講演会が、27日、兵庫県加古川市で開かれ、11年前に高校生の息子を殺人事件で亡くした男性が被害者やその家族の気持ちに寄り添ってほしいと訴えました。
この講演会は、「犯罪被害者週間」にあわせて加古川市や警察が開き、11年前に神戸市北区の路上で当時16歳だった高校生の息子を殺害された堤敏さんが講演しました。
堤さんは、「息子が殺害されてから、ショックを受けすぎて抜け殻のようになってしまい食べられない、眠れない時期もあった。また、インターネットの掲示板サイトで息子のことがひぼう中傷されるなど2次被害でさらに傷ついた」などと話しました。
一方で、「友人が『話したいときは話して、泣きたいときは泣いて、一緒におるだけでええやん』と声をかけて寄り添ってくれた」と振り返りました。
そのうえで「被害者支援には『パターン』はなく『マニュアル』も簡単に当てはまらないので本当に難しいと思う。寄り添ったり、理解したりする姿勢を見せるだけでも被害者は救われることがある」などと訴えました。
会場にはおよそ80人が集まり、講演を聞いた地元の60代の女性は、「被害者の心の中まで推し量ることは難しいと思うので、まずは寄り添うことが大切だと感じました」と話していました。
11年前の殺人事件の遺族が講演|NHK 関西のニュース - nhk.or.jp
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