東京電力は30日、福島第一原子力発電所の汚染水浄化設備の排気フィルター全76か所のうち、32か所が破損していたと発表した。2年前にも同じフィルターの破損が判明したが原因調査をせず、公表もしなかった。東電は内部の報告体制を見直すとしている。
同原発では8月、汚染水を浄化処理する多核種除去設備(
この影響でALPSが約1週間停止し、破損したフィルターの周辺で放射能汚染も確認されたが、作業員への影響はなかったという。
東電は2019年7~10月、点検でフィルター27か所の破損を発見。しかし当時はフィルター交換だけで済ませていた。小野明・福島第一廃炉推進カンパニー代表は30日の記者会見で「2年前の点検時、不具合として取り扱うべきだった。通常と異なる状況を報告する取り組みも今後進める」と述べた。
2年前の破損で原因調査しなかった排気フィルター、またも破損…福島第一原発で32か所 - 読売新聞オンライン
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