アメリカとメキシコの国境の壁の前で、壁をじっと見つめているようにたたずむ1羽の鳥の写真が、名誉ある写真賞の最優秀作品に選ばれた。
撮影したのは、メキシコの写真家アレハンドロ・プリエトさん。年間最優秀鳥写真家(Bird Photographer of the Year)コンテストで、応募2万2000点の中から最高賞に選ばれた。
作品は、国境の壁の前でミチバシリが止まっているところを捉えた。
プリエトさんは、壁が生物多様性にとって脅威となっていることを強調する作品だと話している。
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国境付近を行き来する動物たち
アメリカとメキシコの国境地帯は、繊細な生態系が存在する。動物や鳥が定期的に、米大陸を南北に行き来している。
絶滅が危惧されているジャガーや、1990年代にテキサス州に再び運び込まれたアメリカクロクマなど、多様な種類の生き物が、遺伝子的に異なる仲間と交尾するために国境を越える必要がある。
「国境の壁は砂漠、山、マングローブの中までも横切っている。砂漠といっても、実際には生物多様性に富んでいるが、1500以上の動植物が壁によって脅威にさらされている」と、プリエトさんは話した。
「いろんな種類の動物が壁まで来て、くるりと向きを変えて戻って行くのを見てきた」
メキシコ・グアダラハラ在住のプリエトさんは、賞金5000ポンド(約76万円)を手にした。
1年以上かけ、国境付近の野生生物を撮影してきた。その間、国境警備隊から嫌がらせを受けたり、麻薬取引組織のメンバーらを見かけたりしたという。
米・メキシコ国境の壁の前にたたずむ鳥、名誉ある写真最高賞 - BBCニュース
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