トランプ前大統領。
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- アメリカのトランプ前大統領は、2024年の大統領選への自身の立候補を阻むのは「医師からの悪い知らせ」だけだろうと語った。
- 1月にホワイトハウスを離れて以来、トランプ前大統領は自身の立候補の可能性を示唆してきた。
- トランプ前大統領は各地を訪れ、自らの"アメリカを再び偉大に"という政治哲学に同調する候補者を支援する集会を開き続けている。
アメリカのトランプ前大統領は9月24日(現地時間)、自身が2024年の共和党の大統領候補を目指すことを阻むのは「医師からの悪い知らせ」だけだろうと語った。1月にホワイトハウスを離れて以来、トランプ前大統領は自身の立候補の可能性を示唆してきた。
2016年の大統領選では元国務長官のヒラリー・クリントン氏に勝利したものの、2020年の大統領選ではバイデン大統領に負けたトランプ前大統領は、大胆な選挙キャンペーンの可能性で自身の政治基盤を満足させ続けてきた —— 不正投票にまつわる偽りの陰謀論に頼りながら、2022年の中間選挙を前に政治的盟友を売り込んでいる。
Real America's Voiceの番組『The Water Cooler』のインタビューでトランプ前大統領は、コメンテーターのデイビッド・ブロディ(David Brody)氏から、3度目となる大統領選への立候補を阻むものは何かと尋ねられた。
「医師からの悪い知らせとか何かじゃないか?」とトランプ前大統領は答えた。
「そういうこともある。神を通じて、そういうこともある」
その上で「わたしはとても元気だし、この国に今、起きていることに嫌気が差している。我々の国がこのような立場に置かれたことは今までない。10カ月前まではとても上手くいっていたのに、今は最悪だ」と付け加えた。
そして、トランプ前大統領はメキシコとの国境の現状について不満を漏らし始めた。テキサス州デルリオでは先週、国境を流れるリオグランデ川を渡ろうとするハイチ移民に国境警備隊がムチを振るう様子を捉えた動画が拡散し、これまで以上に大きな政治的火種になっている。
バイデン大統領は24日、移民にムチを振るうなどした隊員は、自らの行為の「報いを受ける」だろうと述べた。
「こうした人々が報いを受けることをわたしは約束する。ただでは済まない。あれは危険だし、間違っている。世界中に誤ったメッセージを送るものであり、国内に誤ったメッセージを送るものだ。あれはわたしたちらしい振る舞いではない」
バイデン政権を批判し続けるトランプ前大統領は、国境の現状を「完全に第三世界だが、それよりも悪い」と呼んだ。
2016年の大統領選で国境の安全を問題にしたトランプ前大統領が、2024年の大統領選に本格的に立候補すれば、再びこの問題を主要問題とすることはほぼ間違いないだろう。
ホワイトハウスは去ったものの、トランプ前大統領は各地で政治集会を開き続けていて、その多くは自身の"アメリカを再び偉大に"という政治哲学に同調する候補者を売り込んだり、選挙に対する不満を発散するための場となっている。
9月11日にニューヨーク市内の警察署をサプライズ訪問したトランプ前大統領は、警察官らから次の大統領選に立候補する考えがあるのかどうか尋ねられると、「君たちは喜ぶだろう」と答えた。
ただ、いつ決断をするのか、具体的なタイムラインはまだ示していない。
ブロディ氏とのインタビューでトランプ前大統領は、新型コロナウイルスについて自身の政権に助言し、バイデン政権下では首席医療顧問を務める国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長を批判することも忘れなかった。
「彼はあそこに40年くらいいる。調度品の一部だ。そのことを考えたら、わたしは彼が言うことのほぼ反対のことをやった」とトランプ前大統領は話した。
「君たちも知っている通り、わたしは彼とはうまくやっていた。実際、彼は面白い人間だった。『わたしのことはトニーと呼んでください。トニーと呼んでください』と言って…… 彼は医師というよりプロモーターだ」
(翻訳、編集:山口佳美)
トランプ前大統領、2024年の大統領選への立候補を阻むのは「医師からの悪い知らせ」だけと語る - Business Insider Japan
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