北海道開発局士別道路事務所の前所長が去年、国道の補修・設計業務の指名競争入札で特定の参加業者が落札するよう便宜を図ったとして官製談合防止法違反の疑いで逮捕されました。警察は、便宜を受けたとされる会社社長も逮捕し、入札の経緯を調べています。
逮捕されたのは、北海道開発局士別道路事務所の前の所長で、現在は札幌開発建設部に勤務している松久浩容疑者(58)です。
警察の調べによりますと、松久前所長は去年、道路事務所が発注した国道の補修・設計業務の指名競争入札で、特定の参加業者が落札するよう便宜を図ったとして官製談合防止法違反の疑いが持たれています。
警察は、便宜を受けたとされる札幌市白石区の建設コンサルタント会社「北王設計コンサルタント」の社長、山秀一容疑者(71)も逮捕しました。
問題となった入札には10社が参加しましたが、山社長の会社が落札していました。
警察は、松久前所長が官製談合を主導していたとみて入札の経緯を調べるとともに、ほかにも業者との癒着がなかったか捜査することにしています。
【落札率は約93%】
今回、事件の舞台となったのは、士別道路事務所が発注し去年7月に入札が行われた美深町を走る国道40号線の補修・設計業務の指名競争入札です。
入札には札幌や旭川の10社が参加し、山容疑者が社長を務める「北王設計コンサルタント」が予定価格のおよそ93%にあたる1260万円で落札していました。
【北海道開発局長 心よりおわび】
職員の逮捕について北海道開発局の橋本幸局長は「誠に申し訳なく心よりおわび申し上げる。今後、警察の捜査に協力しながら事実関係の確認に努めて厳正に対処するとともに、事案の背景を究明して実効性ある対策に取り組むことで再発防止を図り信頼回復に向けて取り組んでいく」というコメントを発表しました。
官製談合容疑 開発局道路事務所の前所長逮捕 入札で便宜か|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp
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