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Saturday, July 31, 2021

柔道・大野、目の前で終戦 勝者に敬意、仲間に感謝 - 産経ニュース

柔道男女混合団体戦決勝で喜ぶフランス選手を横目に厳しい表情の大野将平(右)=31日、日本武道館(恵守乾撮影)
柔道男女混合団体戦決勝で喜ぶフランス選手を横目に厳しい表情の大野将平(右)=31日、日本武道館(恵守乾撮影)

柔道最終日となる31日に行われた新種目の男女混合団体で、日本は頂点まであと一歩及ばなかった。フランスとの決勝戦。1勝4敗での銀メダルに終わり、試合後は抱き合って優勝を喜ぶ相手選手たちを見つめるしかなかった。「3年後、リベンジできるよう精進したい」。キャプテンとしてチームを引っ張った男子73キロ級の大野将平(29)は厳しい表情で雪辱を誓った。

「気を引き締めて取り組みたい」。26日の個人戦で2大会連続金の偉業を達成してなお、この日の団体戦で闘志をたぎらせた大野。ドイツとの準々決勝では敗れたが、ロシア・オリンピック委員会(ROC)との準決勝では横車で一本勝ちを決めた。

決勝戦。仲間の奮闘をじっと見据え、自身が戦う6試合目を待った。しかし、その時は訪れなかった。

「中高時代に主将を務めた経験が、背中でチームを引っ張る将平のベースになっている」。東京・世田谷の柔道私塾「講道学舎」で大野を指導した持田治也(はるや)さん(56)は、団体戦で中3の大野を初めて主将に抜擢(ばってき)した。実力だけなら、他にも人材はいた。だが、自分に厳しく弱音を吐かない練習姿勢に、リーダーとしての素養を見た。

高校時代の団体戦では重量級の選手が大将を務めることが多い。大野で試合を落とすこともあったが、決して下を向かず、120キロの相手にも立ち向かった。その姿勢がチームを鼓舞し、大野の責任感を育てた。持田さんは「将平は個人と団体で1つと考えている」と話す。この日の混合団体でも、その姿は変わることはなかった。

世界選手権では2017年に混合団体が導入されて以降、日本が4連覇中。「お家芸」と呼ばれるプレッシャーを背負っての挑戦だった。東京大会の理念の一つである「男女平等」を象徴するかのように、混合団体には、選手同士が肩を組み、男女一丸となって立ち向かった。だが、日本柔道の強さを十分に証明するには至らなかった。

「フランスは強かった。尊敬している」。敗戦直後、大野の口から出たのは勝者への敬意だった。そして、仲間への感謝の言葉。「チームで戦えたことを誇りに思う」(小松大騎)

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