衣料店やレストランなど約200の専門店やエンターテインメント施設などが入った北陸最大級の大型商業施設「イオンモール白山」(石川県白山市横江町)が19日、オープンし、多くの買い物客でにぎわった。一方で、金沢市中心部から約7キロに立地した大型商業施設に、金沢市内の商店などからは「人の流れが変わるかもしれない」と心配する声も出ている。
店の入り口には開店を待ちわびた約1800人が列を作った。並んでいた小松市の会社員女性(58)は「新しいお店がたくさんあると聞いて楽しみにしている」と笑顔で話していた。午前9時に開店すると、店内は多くの買い物客でにぎわった。
イオンモール白山は、延べ床面積約11万平方メートル。約200の専門店のうち、北陸初出店となるのは、4分の1を超える56店舗に上る。イオンモールは、年間約800万人の来客を見込んでおり、岩村康次社長は開店前のセレモニーで「地域に愛されるモールを目指したい」とあいさつした。
県内のイオンモールは、かほく(かほく市)、新小松(小松市)に次いで3店舗目。開店後に記者会見した岩村社長は、「商圏が重なるのではないか」という報道陣の質問に「白山にしかない施設を目当てに遠くから来る人もいるかもしれないが、基本的には、それぞれの地域にあるイオンを利用すると考えている」と話した。
金沢市中心部の商店街などからは心配の声もあがっている。金沢市などが出資するまちづくり会社「金沢商業活性化センター」(金沢市)の嶋浦雄峰代表(61)は、「市中心部の商店街は危機感を持っている。最初はイオンモールに買い物客が流れるかもしれないが、こちらもサポートに力を入れて商店街を盛り上げたい」と話していた。
開店前に1800人が列、北陸最大級のイオンモールがオープン…「人の流れ変わるかも」 - 読売新聞
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