史上初めて1年延期された東京五輪・パラリンピック。新型コロナウイルスの感染者が増える中での開催となったが、熱戦が続いている。東京開催に向けて、実現に尽力した政治家らに意義や思いを聞いた。
東京への招致は、「オールジャパン」の団結力で勝ち取ることが出来ました。当初は2020年開催まで7年ということで、全力で準備に臨んできました。新型コロナウイルス感染拡大を受けて、1年延期する中、開催にこぎつけたことは感無量です。
政権を挙げて、招致運動を行っていこうと決断したのは、1964年東京五輪の思い出があったからです。私は10歳でしたが、世界中の視線が日本に集まっているんだなと。世界のアスリートが大勢日本に集まったこと自体が、大変誇らしく感じたんですね。重量挙げフェザー級の三宅義信選手が金メダルを獲得した時には「ジャーク」とか言って、学校のモップを持ち上げて、まねをしていたのはよく覚えています。あの時の感動や興奮を今の子供たちにも経験してもらいたい。そんな思いで挑戦しようと考えました。
コロナ禍で、首相在任中には、「日本で五輪を開催できるのか」とも言われました。2年延期論や中止論も取り沙汰された中で、日本は新型コロナに伴う緊急事態宣言などで、感染者数や重症者数を相当少なく抑え込むことが出来るだろうと判断し、「1年延期すれば何とかなる」と開催を決めました。首相在任中の開催にはそれほど、こだわりはなかったです。大切なのは中止することではなく、様々な知恵を出し合って安全で安心な大会を行い、多くの人に感動を与えることだと考えました。
マリオ変身「迷った」・「陸上男子リレー楽しみ」…安倍晋三前首相[語る]東京五輪・パラ - 読売新聞
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