病院によりますと先月中旬の時点では病床の使用率は3割程度でしたが、それ以降、徐々に入院患者が増え始め、19日午前の時点で7割が埋まっているということです。
また今回の感染拡大では入院患者の年齢層にも変化があらわれていて、若い世代を含む50代以下が大半を占めるようになっているということです。
今月14日の時点では60代以上が2割以下にとどまっている一方、若い世代を含む50代以下が8割以上を占めていて、10代未満が2人、10代が1人、20代が5人、30代が4人、40代が3人、50代が8人、60代が2人、70代が3人となっています。
なかにはインドで確認された変異ウイルスの「デルタ株」の患者もいるということです。
東京臨海病院、呼吸器内科部長の山口朋禎医師はワクチン接種の割合が低い世代の入院患者が増えているとの見方を示し、「東京都の新規感染者数の増加と比例するように入院患者も増えている。若い世代の入院患者のうち酸素の投与が必要な人が増え、重症度は上がっていると思う」と話しています。
さらに、急激に症状が悪化する人もいるということで山口医師は「変異株の影響かもしれないが、肺炎の人が多い印象だ」としています。
このうち今月4日に入院した50代の女性は、入院した際に肺炎の症状があり、9日には肺に血液の塊である血栓が詰まって重症化したということです。
このため、数日間ICU=集中治療室で治療を受け容体は一時より改善しましたが、その後もコロナ専用病棟で鼻から大量の酸素を送る治療を受けています。
山口医師は「前日までなんともなくても急に呼吸が苦しくなって病状が急変するのがこの病気の怖いところだ。今後の病床がどれだけひっ迫するか不安なところで、どの医療機関も余裕のある状況ではないと思う」としています。
五輪前に感染拡大で医療現場に危機感 病床7割埋まる病院も - NHK NEWS WEB
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