2021年06月01日20時11分
自民党の菅原一秀前経済産業相(59)=衆院東京9区=は1日、議員辞職願を大島理森衆院議長宛てに提出した。自民党には離党届を出した。菅原氏が選挙区内の有権者に現金を提供した疑いが浮上。東京都議選の告示が25日に迫る中、党内から責任を問う声が上がっていた。東京地検特捜部は近く菅原氏を公職選挙法違反の罪で略式起訴する見通しだ。
菅原前経産相「起訴相当」 検審が議決、香典「選挙も念頭」―東京地検、再捜査へ
菅原氏は菅義偉首相に近く、安倍政権時代の2019年9月、元法相河井克行被告(58)=自民離党、衆院議員辞職=とともに官房長官だった菅首相の後押しで入閣した経緯がある。菅原氏の辞職は首相にとって痛手となりそうだ。
議員辞職は近く衆院本会議で許可される見通し。自民党も党紀委員会で離党を了承する。衆院議員の任期満了が10月21日に迫っているため、公選法の規定により辞職に伴う補欠選挙は行われない。
菅原氏は1日、政治活動の一部の公選法抵触を認め、「けじめとして議員を辞職する決意をした」とする談話を発表。党幹部には電話で「ご迷惑をお掛けします。申し訳ありません」と伝えた。
公選法は政治家が自ら葬式に出席して香典を出すなどの場合を除き、選挙区内の有権者への寄付を禁じている。
特捜部は昨年6月、菅原氏が秘書を通じ、選挙区内の延べ27人に「枕花」や「香典」の名目で計約30万円相当を寄付したと認定した上で、本人の謝罪などを考慮して起訴猶予処分とした。しかし、検察審査会が今年2月、起訴相当と議決したことを受け、再捜査に着手した。
こうした中、菅原氏が選挙区内の町内会の行事などの際に「祝儀」や「会費」として1回当たり数千~1万円程度を提供していた疑いが浮上。特捜部は菅原氏から任意で事情聴取していた。
菅原前経産相が議員辞職願 現金提供疑惑で引責―東京地検、略式起訴へ - 時事通信ニュース
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