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Saturday, May 1, 2021

前モデルから何が変わった? 写真で解説する「Xperia 1 III」「Xperia 10 III」(1/2 ページ) - - ITmedia

 ソニーのフラグシップスマートフォン「Xperia 1 III」が、6月中旬以降にドコモ、au、ソフトバンクから発売される。同社のデジタル一眼カメラ「α」仕込みのカメラを搭載するという「Xperia 1 II」のコンセプトは維持しつつ、望遠カメラが焦点距離70mmと105mmに切り替え可能になり、4Kディスプレイは120Hz駆動に強化された。

 そんなXperia 1 IIIの実機に触れる機会を得たので、外観の特徴を見ていこう。なお、今回触れたのはグローバル版の開発機であり、操作画面を含めたソフトウェアを見ることはできなかった。

Xperia 1 III ソニーの新型スマートフォン「Xperia 1 III」
Xperia 1 III 左からフロストブラック、フロストグレー、フロストパープル

 ディスプレイサイズはXperia 1 IIの6.5型から変わらないが、Xperia 1 IIIではベゼルの幅がさらに小さくなっており、画面占有率がアップ。具体的には、Xperia 1 IIからベゼルの上部が1mm縮まり、左右は0.5mmずつ縮まっている。さらに、上下と左右でベゼル幅をそろえたことで、シンメトリー(左右対称)なデザインを実現している。ディスプレイ上部にはノッチ(切り欠き)もなく、インメラは上部の黒帯に収められている。

Xperia 1 III Xperia 1 III(左)の方がXperia 1 II(右)よりもベゼルが狭い
Xperia 1 III ディスプレイにノッチも設けていない

 ディスプレイ面には、耐スクラッチ性が向上した「Corning Gorilla Glass Victus」を搭載、背面にはその1世代前の「Corning Gorilla Glass 6」を搭載している。

 背面は、光沢感のあるXperia 1 IIとは打って変わり、3色ともフロストガラスを採用。つや消し加工が施されており、指紋が目立ちにくいのが特徴だ。同じパープルを並べて見ても、Xperia 1 IIとXperia 1 IIIではずいぶん印象が異なる。ちなみに、Xperia 1 IIのSIMロックフリーモデルではフロストブラックが用意されている。

Xperia 1 III こちらはブラックの比較。光沢感のあるXperia 1 II(右)に対し、Xperia 1 III(左)はツヤを抑えた仕上げになっている
Xperia 1 III フロストブラック
Xperia 1 III
Xperia 1 III フロストパープル
Xperia 1 III
Xperia 1 III フロストホワイト

 背面には可変型望遠レンズを含む3つのカメラを搭載しているが、望遠レンズはペリスコープ(潜望鏡)のため小型化を図れており、Xperia 1 IIと見比べてみても、特段カメラ部分が大きくなっている印象はない。

Xperia 1 III 左がXperia 1 III、右がXperia 1 II。カメラの出っ張りは2機種とも同じくらい

 バッテリー容量がXperia 1 IIの4000mAhから4500mAhにアップし、5Gがミリ波に対応したこともあり、重量は1 IIの約181gから188gへと重くなっているが、サイズは1 IIの約72(幅)×166(高さ)×7.9(奥行き)mmに対して、1 IIIは約71(幅)×165(高さ)×8.2(奥行き)となり、幅と高さは1mm減っている。

Xperia 1 III Xperia 1 III(左)はXperia 1 IIより高さが1mm縮まっている
Xperia 1 III Xperia 1 IIより1mm細い幅71mmで、片手でしっかりホールドできる

 5Gのミリ波は「Xperia PRO」のように、360度全方位から受信するタイプではなく、アンテナ感度もXperia PROほどではないそうだが、一般的なユースケースは満たしているとのこと。Xperia 1 IIのサイズを維持しているのは、部品の小型化を含む設計努力が大きいそうだ。

 5GのSub-6のみ対応するモデルについては、アンテナの受信感度を上げるためのスリットが側面に入っているが、ミリ波にも対応するモデルは、このスリットが見えなくなるよう加色処理をしている。日本で発売されるXperia 1 IIIはミリ波に対応しているので、スリットは見えなくなっている。

Xperia 1 III こちらはSub-6対応モデルのため、アンテナ用のスリットが入っているが、国内モデルは入っていない

 側面にはボリュームキー、指紋センサー一体型の電源キー、Google アシスタントキー、カメラキーを搭載している。Google アシスタントキーは文字通り、Google アシスタント専用のショートカットキーとなっており、Xperia PROのように、任意の機能を割り当てることはできない。こちらは誤操作しないよう、キーをへこませている。

 グローバルモデルはデュアルSIMであることが確認できたが、3キャリアから販売されるモデルはシングルSIMとなる。

Xperia 1 III 左側面にSIMスロットがある
Xperia 1 III 右側面に各種キーがある
Xperia 1 III USB Type-Cポート
Xperia 1 III 3.5mmイヤフォンジャックもしっかり搭載している
Xperia 1 III こちらはデュアルSIM対応だが、国内向けモデルはシングルSIMとなる
Xperia 1 III 全体的にスクエアなデザインだが、4隅が丸みを帯びているので握っても違和感はない

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 純正アクセサリーとして、「Style Cover with Stand」を用意。キックスタンドが付いており、横置きで映像を視聴するのに重宝する。内側には柔らかくてしなやかなPU(ポリウレタン)素材を採用しており、Xperia 1 III本体とピッタリと密着させることで、カバー側に熱が逃げるよう工夫している。

Xperia 1 III 本体カラーに合わせた3色の「Style Cover with Stand」を用意
Xperia 1 III 背面にキックスタンドが付いている
Xperia 1 III 内側には、Xperia 1 III本体と密着しやすい柔らかな素材を採用している

ミッドレンジの「Xperia 10 III」も登場

 同時に発表されたミッドレンジの「Xperia 10 III」は、国内ではドコモとauから6月中旬以降に発売されることが決まっている。ミッドレンジのXperiaとしては初めて5Gに対応しており、4500mAhバッテリーや21:9比率の6.0型有機ELディスプレイ、3眼のアウトカメラを特徴としている。カラーはブラック、ホワイト、ブルー、ピンクの4色で、ドコモではオンラインショップ限定カラーとしてイエローも用意している。

 5Gに対応し、さらにバッテリー容量が前モデル「Xperia 10 II」の3600mAhから4500mAhに増量しながら、サイズは10 IIの69(幅)×157(高さ)×8.2(奥行き)mmから68(幅)×154(高さ)×8.3(奥行き)mmで高さが3mm、幅が1mmダウン。小型化に成功している。

Xperia 1 III
Xperia 1 III 「Xperia 10 III」のブルー
Xperia 1 III 下部にUSB Type-Cポートを搭載
Xperia 1 III 上部に3.5mmイヤフォンジャックを搭載
Xperia 1 III 左側面にSIMスロットがある
Xperia 1 III 右側面にボリュームキー、指紋センサー一体型の電源キー、Googleアシスタントキーを搭載
Xperia 1 III カラーバリエーション
Xperia 1 III 超広角、広角、望遠の3眼カメラを搭載
Xperia 1 III 左がXperia 10 III、右がXperia 1 III
Xperia 1 III Xperia 10 IIIでもStyle Cover with Standを利用できる

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