【ワシントン=大内清】バイデン米大統領は3日、声明を出し、2021会計年度(20年10月~21年9月)に世界各地から受け入れる難民の上限を、トランプ前政権が設定した1万5千人から6万2500人に引き上げると発表した。22会計年度には12万5千人に倍増させるとしている。
米国の難民受け入れ上限は、バイデン氏が副大統領を務めたオバマ政権末期には11万人に設定されていたが、「米国第一」を掲げたトランプ政権下で段階的に削減されていた。
バイデン氏は声明で「(前政権の政策は)難民を歓迎し支えるという米国の価値観を反映していないもの」だったと指摘。「最も弱い人々を守る」のが米国の責任だと強調した。
バイデン氏は昨年の大統領選で難民の受け入れ数をトランプ政権以前の水準に戻すと公約した。しかし、今年1月の就任後に、21会計年度についてはトランプ政権を踏襲すると表明したため与党・民主党内から批判を浴び、方針を再び転換した形だ。難民申請の審査態勢を整備するのに時間がかかることなどから、21会計年度の実際の受け入れ数は6万2500人を大きく下回る見通し。
米国、難民受け入れ上限引き上げ 「トランプ前」水準に - SankeiBiz
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