栃木県内の梅雨入りを前に、栃木労働局は、作業中に熱中症になる危険が高まるとして企業に注意を呼びかけている。新型コロナウイルスの感染対策で着用しているマスクについて「外した方が良い場合もある」としている。
同局のまとめによると、2020年に県内では8人が熱中症による労働災害(休業4日以上)の認定を受けた。6月に浄化槽の点検をしていた作業員が頭痛や手足のしびれを起こしたほか、8月に5件、9月に2件が発生した。炎天下の屋外だけでなく、屋内の通気が悪い場所でも発生しているという。
同局では、3月から県警備業協会や県舗装協会など34団体を通じて、企業に熱中症の危険度の目安になる「暑さ指数(WBGT)」を把握することや、「水分・塩分の一斉補給」「こまめな休憩」など7項目を呼びかける取り組みを始めた。
また、昨年から新型コロナ対策で作業中にマスクを着用する場面が増え、顔の一部が隠れて、熱中症の初期症状を見逃す一因になっているとしている。同局の藤浪竜哉局長は28日の記者会見で、単独作業や他の作業員と2メートル以上離れている場合など、「作業環境によってはできるだけマスクを外すことを徹底してほしい」と呼びかけた。
栃木労働局が呼びかける熱中症予防の7項目
◇冷房、ミストシャワーなどの設置、休憩場所の確保
◇熱への順化期間を設ける
◇「暑さ指数(WBGT)」の把握
◇通気性の良い服の着用
◇喉の渇きにかかわらず、一斉に水分、塩分補給
◇こまめな休憩
◇異変を感じたらためらわずに病院へ
梅雨入り前に「作業中はマスク外した方が良い場合も」…労働局が熱中症予防7項目 - 読売新聞
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