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Saturday, April 3, 2021

Moto3、ドーハGPの予選前に大量7人のピットレーンスタートが決定。フリー走行での無責任な走行が原因 - Motorsport.com 日本版

 ロサイル・インターナショナル・サーキットで行なわれているMotoGP第2戦ドーハGP。Moto3クラスは予選を前に、7人のライダーに対して決勝ピットレーンスタートのペナルティが科せられる展開となっている。

 これは、金曜フリー走行時の無責任な走行が原因となっている。フリー走行の総合タイムで上位のライダーは、直接予選Q2に進めるのは全クラス共通だ。だがMoto3のバイクはパワーが少なく、他のクラスよりもスリップストリームの影響が大きいため、アタック時のポジション争いが熾烈になる傾向がある。

 MotoGPレースディレクションは近年、Moto3クラスのスロー走行を厳しく取り締まっている。タイムを出しに行く際、良いポジションを探るためにスロー走行するライダーが多いからだ。そのため、どんなラップであっても、設定されている最小セクタータイムよりも速く走らなければならないと規定されている。

 これに対するペナルティも徐々に厳しくなってきており、同じ違反(ルール上、無責任な走行と定義されている)を繰り返せば、レース出場が禁止されることもある。

 今回違反が多かったのは、開催地とタイムスケジュールの関係もあるだろう。FP1とFP3は現地時間14時前からスタートし、灼熱のコンディションで行なわれる。対してFP2は18時から。タイムを出す上で、理想的なのはFP2だけなのだ。

 そのため、FP2では何とかQ2に直接進出できる上位14台に入ろうと、多くのライダーがピットレーンを通過するなどしてアタックの機を伺っていた。アウトラップで遅れをとり、最後のタイムアタックに入る前にチェッカーフラッグを受けたライダーも多くいた。

 そしてレースディレクションは、最終コーナーでスロー走行していたペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Ajo)、デニス・フォッジア(Leopard Racing)、ロマーノ・フェナティ(Max Racing)、セルジオ・ガルシア(GASGAS Gaviota Aspar Team)、デニス・オンジュ(Red Bull KTM Tech 3)、リカルド・ロッシとステファノ・ネパ(共にBOE Owlride)の7名に、ピットレーンからの決勝スタートを命じた。

 開幕戦カタールGPで2位となったアコスタは、FP2を9番手で終え、Q2へと駒を進めるはずだったが痛恨のペナルティとなった。

 その他、カタールGPで複数台が絡むクラッシュの引き金となったシャビ・アルティガス(Leopard Racing)には、日曜日の決勝レースで2度ロングラップペナルティが科せられている。

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