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Friday, April 23, 2021

「前に進むしかない」 新型コロナ、まん延防止続く仙台の飲食店 - 福島民友

 新型コロナウイルスの感染が拡大し、「まん延防止等重点措置」が続く仙台市。23日には宮城県の措置期間が5月11日まで延長された。歓楽街・国分町をはじめ、夜に市内を歩く人の姿はコロナ禍前と比べ少ない。市内の飲食店からは「『まん延防止』が終わるまで店は閉めることにする」などの声も聞かれる。本県ゆかりの店の関係者は「前に進むしかない」と、感染対策を徹底し、弁当販売などで乗り切ろうと奮闘する。

 「今、目指すのは現状維持。お客さまを大切に、コロナが落ち着いたら、来ていただけるように」。同市の宮城県庁から程近い場所で居酒屋「旬楽処『笑(にこ)』」を営む伊達市出身の店主佐藤孝二郎さん(47)は、自らを奮い立たす。

 2009(平成21)年に店を構えた。本県出身ということもあり、会津の馬刺しや本県の地酒を売りに、常連も多い人気店だ。震災後は、復興を発信しようと県産食材や地酒などを積極的に取り扱ってきた。

 客足が遠のき始めたのは昨年2月ごろ。県庁や市役所、大手企業の仙台支店などの常連も多かったが、都内の感染者増に伴う自粛のあおりを受けた。今年に入って店の状況はさらに悪化し、夜の営業中に訪れる客は1日10人ほどだという。「本来なら歓送迎会シーズンでにぎわうはずが、宴会の予約はゼロに近い」。売り上げが見込めない中、昨年からは昼の弁当販売に活路を求めた。今年に入ってからは自ら台車を押し、近くの企業などで訪問販売も行う。弁当販売で売り上げはコロナ禍前に比べ約4割減で持ちこたえている。

 宮城県内は一時、1日に100人を超える新規感染者が判明。県と市は3月18日に独自の緊急事態宣言を出したが、感染拡大は続き、5日から仙台市は「まん延防止措置」の対象となった。措置による時短要請で、市内で酒類などを提供する店の夜の営業は、午後8時までに制限されている。佐藤さんは「変化はほとんどないが、あっという間というのが印象。(緊急事態宣言の)9時だと少し余裕があったけど」と話す。度重なる自粛や時短要請に店を休む選択肢もあったが、従業員の働く場の確保や今でも店を応援してくれる客がいることで店を開き続ける。入り口と各席に消毒液を設置し、定期的な換気、加湿、席の間にシートを置くなど感染症対策はできる限りを尽くしている。「今は前に進むしかない。後ろを見ても、文句を言っても何も始まらない」とまな板に向かう。

 本県に隣接する宮城県は、措置の対象となった仙台市以外でも飲食店に時短営業への協力を要請している。また県民に向けては、不要不急の外出の自粛や県外との往来などを控えるよう呼び掛けている。

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