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Monday, April 12, 2021

ワクチン接種「効果とリスクをてんびんに」 埼玉県・前感染症対策幹 - 産経ニュース

埼玉県の感染症対策幹として新型コロナウイルス対応の現場を指揮してきた田中良明氏=12日午後、同県春日部市(竹之内秀介撮影)
埼玉県の感染症対策幹として新型コロナウイルス対応の現場を指揮してきた田中良明氏=12日午後、同県春日部市(竹之内秀介撮影)

 65歳以上を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。感染対策の「切り札」と位置付けられてきたワクチンによって社会や経済はどう変わるのか。埼玉県の前感染症対策幹として新型コロナウイルス対応の現場を指揮した田中良明氏に聞いた。

 --ワクチン接種が始まった

 「大いに期待を持っている。これまでの感染対策は消毒やマスクの着用、社会的距離の確保などに限られていたが、ワクチンの登場によって免疫をつくることができるようになった。より高い次元に立って対策を講じることができる」

 --副反応への懸念も根強い

 「接種後の痛みやだるさが全てワクチン由来かというとそうではなく、精神的な不安が原因のものもある。国際的な定義で分類し直すと、新型コロナウイルスのワクチンを100万回接種した際の副反応の報告件数は55件で、極めて少ないといわれている。一部の人に副反応が出るのは事実だが、接種によって多くの人が救われるのもまた事実だ。ワクチンによって得られる効果とリスクをてんびんにかけなければいけない」

 --接種率を向上させるためには

 「副反応の実態を伝えるとともに、副反応の頻度が低いことも周知する必要がある。関心が高いので根も葉もない噂が流れやすい。国や県がタッグを組んで正しい知識を広げていくことが肝心だ」

 --接種が進めば社会や経済は元通りになるのか

 「ワクチンが効きにくい変異株の存在も報告されており、接種が進んだとしてもコロナ禍以前の生活にすぐ復帰できるとは想定しにくい。当面は基本的な感染対策を継続する必要がある」

 --埼玉県内の感染状況をどう見るか

 「何とかギリギリのところでとどまっている印象だ。ただ隣接する東京都の感染者数が増えているので予断を許さない」(竹之内秀介)

 

 たなか・よしあき 東京都出身。平成27年に埼玉県に入庁し、29年4月から今年3月まで感染症対策幹を務めた。現在は同県春日部保健所長。医師免許を持ち、感染症の症例などに精通している。

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