県オリジナルの極早生(わせ)品種米「一番星(ひたち29号)」が、田植えの季節を迎えている。開発に協力した農家グループ「潮来市大規模稲作研究会」の宮本勝美(かつよし)前会長(62)の水田(約三千平方メートル)では十日、田植機による苗の植え付けが始まった。八月のお盆前の初売りを目指す。
一番星は、代表的な早生品種の「あきたこまち」より早く収穫できるコメとして県などが開発し、二〇一三年から本格的に生産されている。あきたこまちに比べて粒が大きく、コメのおいしさの指標「食味値」も高い。もちもちした食感で、冷めても味が落ちにくいのが特長だ。
今年の苗の生育状態は良いというものの、八月上旬の出荷に間に合うかどうかは五〜七月の天候次第。宮本さんは「できるだけ早く、おいしいお米を届けたい」と話した。
一番星の作付面積は現在、鹿行と県南地域を中心に計約二百万平方メートルで、うち潮来市は四十万平方メートルほど。収穫した米は主に県内で販売される。(宮尾幹成)
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潮来で「一番星」田植え 極早生種 お盆前の初売り目指す - 東京新聞
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