7日午前の東京株式市場で日経平均株価は小幅に続落した。午前終値は前日比10円86銭(0.04%)安の2万9685円77銭だった。世界経済の回復を期待した買いが入る一方、上海株安などをきっかけに株価指数先物に売りが出て日経平均の下げ幅は100円超となる場面もあった。売り買いが交錯し、日経平均は前日終値を挟んで一進一退の展開だった。
朝方は高く始まった。6日に国際通貨基金(IMF)が世界経済見通しを上方修正した。世界景気の回復期待は根強く、鉄鋼や海運など景気敏感株の一部に買いが集まった。
10時半過ぎに下げに転じた。中国・上海総合指数が下げて始まると日経平均先物も下落し、大型株を中心に売りが出た。日経平均の下げ幅は一時、170円超に達した。もっとも、市場参加者が持ち高を一方向に傾ける動きは限られた。
東証株価指数(TOPIX)の午前終値は前日比0.28%高と反発した。JPX日経インデックス400も反発した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1957億円、売買高は5億3016万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は496と、全体の2割強にとどまった。値上がりは1590、変わらずは100銘柄だった。
英投資ファンドの買収観測があった東芝は買い気配が続き、午前は取引が成立しなかった。気配値を制限値幅の上限(ストップ高水準)まで切り上げた。TDKや太陽誘電が買われた。NECも上昇した。一方、ネクソンやZHD、コナミHDが安かった。野村や第一生命HDも売られた。
きょう東証2部に上場した表示灯は9時58分に2672円の初値を付け、公開価格(2000円)を672円(33.6%)上回った。午前終値は3120円だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
東証前引け 小幅続落、10円安 売り買い交錯 - 日本経済新聞
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