[東京 11日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比143円28銭高の2万9179円84銭となり、続伸した。SQ(特別清算指数)算出を控えて見送りムードが強い中で、景気敏感株が堅調となった。
10日米国株式市場は、ダウ工業株30種が最高値を更新して取引を終えた。S&P総合500種も上昇。2月の消費者物価指数(CPI)データが落ち着いた内容となり、インフレ懸念が緩和した。バイデン大統領が掲げる1兆9000億ドル規模の新型コロナウイルス追加経済対策法案が下院で再び可決されたことも支援材料となった。
日本株はメジャーSQを控えて、売り買いともに模様眺めとなっていたものの、景気敏感株をはじめバリュー系が堅調に推移。その一方で、グロース系銘柄は決算期末が接近していることもあって、厳しい相場展開が続いている。
市場では「グロース、バリューで物色の二極化が進んでいるが、機関投資家が昨年来買った銘柄とそうでない銘柄の差が反映されているようだ。SQ後に物色の流れが変わる可能性もある」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声が出ていた。
TOPIXは0.24%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆3262億8300万円とやや細っている。東証33業種では海運業の上昇が目立つ。個別では、指数寄与度が大きいファーストリテイリングが上伸したほか、日本製鉄などが高いが、キーエンスがさえない。
東証1部の騰落数は、値上がりが1488銘柄、値下がりが627銘柄、変わらずが80銘柄だった。
<11:00> 日経平均は上値追い、景気敏感株が買い優勢に
日経平均は上値を追い、きょうの高値を更新中。物色面では、グロース株の動きがさえない一方、景気敏感株が買い優勢となっている。
市場では「グロース株に引き続き厳しい動きとなる銘柄が目立つが、決算期末を意識した売りが多いようだ。半面、景気敏感株などバリュー系銘柄は昨年来の上昇相場で買い進まれていなかった分、期末に向けての売りが相対的に少ないのではないか」(雨宮総研代表の雨宮京子氏)との声が聞かれた。
<10:09> 日経平均は一進一退、一時100円超高 安心感広がる
日経平均は一時前営業日比126円77銭高の2万9163円33銭で高値を付けた後は、プラス圏で一進一退の値動きとなっている。市場では「米追加経済対策法案が下院で可決されたことや、米長期金利上昇への警戒感が薄れたことにより、市場では安心感が広がっている。きょうは2万9000円台を固める展開となるのではないか」(国内証券)との声が出ていた。
個別では、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、ファナックなど指数寄与度の高い銘柄がしっかり。東京エレクトロン、テルモ、アドバンテストは軟調な動きとなっている。
<09:08> 寄り付きの日経平均は小幅反落、ハイテク株売りが重し
寄り付きの東京株式市場で、日経平均は前営業日比2円64銭安の2万9033円92銭となり、小幅に反落した。その後は前日終値を挟んだ一進一退の値動きとなっている。10日の米国株式市場は、ダウ工業株30種が最高値を更新。日本株もダウ上昇の流れを引き継ぎ景気敏感セクターを中心に買い優勢となっているものの、ハイテク株を中心とした利益確定売りが相場全体の重しとなっている。
東証33業種では、海運業、鉄鋼、石油・石炭製品などの23業種が値上がり。ゴム製品、陸運業、情報・通信業などの10業種は値下がりとなっている。
<08:40> 寄り前の板状況、ファストリとファナックは買い優勢
市場関係者によると、寄り前の板状況は、ホンダ、東京エレクトロンが買い優勢、トヨタ自動車、ソニー、キヤノン、ソフトバンクグループが売り買い拮抗。
指数寄与度の大きいファーストリテイリング、ファナックは買い優勢。
メガバンクでは、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループが売り買い拮抗となっている。
前場の日経平均は続伸、SQ前の見送りムード中で景気敏感株が堅調 - ロイター
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