10年前の東京電力福島第1原発事故をきっかけに東京都千代田区の首相官邸前などで脱原発を訴え、今月末で活動を休止する「首都圏反原発連合」が26日夜、400回目となる最後の集会を開いた。官邸前には数百人が駆けつけ、「原発なくせ」と声を上げた。
参加者は脱原発を訴えるプラカードや、のぼり旗を掲げ、官邸に向けて太鼓を鳴らしながら「老朽原発もう動かすな」「原発再稼働反対」などとシュプレヒコールを上げた。
当初から参加してきた埼玉県新座市の無職松田裕行さん(80)は「福島の事故はまだ終わっていない。原発をなくさない限り、人間社会の未来はないのではないか」と訴えた。
渋谷区の無職女性(72)も「ふるさとに帰れない福島の人も多い。廃炉も大変で、全く解決していない」と強調した。
団体は今後、会員制交流サイト(SNS)などで脱原発を訴えるという。(天田優里)
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「原発なくせ」金曜夜最後の官邸前デモ、400回目の訴え 事故処理や廃炉「まったく解決していない」 - 東京新聞
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