薬剤の出荷試験などで法令違反があり、富山県から業務停止命令を受けたジェネリック医薬品(後発薬)製造大手の「日医工」(東証1部上場、富山市)に24日、厚生労働省などが立ち入り調査に入った。同県によると、医薬品医療機器法に基づくもので、命令に際して違反を指摘した製造手順書や社員への教育訓練の改善状況などを2日間かけて確認するためだという。
同社の富山第一工場(同県滑川市)には、午前9時20分過ぎ、厚労省や同県、医薬品医療機器総合機構(PMDA)の10人ほどの職員らが入った。日医工の広報担当者は取材に対し「詳細についてはコメントできないが調査には全面的に協力する」と話した。
県によれば、同工場では少なくとも2011年ごろから、同社の出荷試験で不合格となった際、錠剤を取り換えて試験をやり直すなど、国が承認しない手順で作業する法令違反があった。ジェネリック医薬品の需要拡大で、同工場での生産量や品目が急増したものの、人員や設備が不足していたことなどが背景にあったという。
同社は製造販売業を3月5日から24日間、富山第一工場の製造業を32日間業務停止とする処分を受けた。(野田佑介、竹田和博)
日医工に厚労省など立ち入り 10年前から法令違反 - 朝日新聞デジタル
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