◆明治安田J1第11節 広島1-2福岡(24日、エディオンスタジアム広島)
主将の冷静な判断が決勝点を生んだ。1-1で迎えた後半13分、相手のクリアに反応した福岡の前が左足で直接ボレー。「ゴールの枠に入れるには、上から落とした方がいい」とドライブ回転をかけ、ゴール左隅に沈めた。自身J1初得点が決勝点となり、今季2度目の2連勝を成し遂げた。
広島のパス攻撃にかき回されて防戦になった前半を踏まえ、ハーフタイムに選手同士で「どこで奪うか話し合った」。当初の予想と違った相手の布陣にも対応。後半は中盤で奪う機会が増えた。決勝点も相手DFからのロングボールをドウグラスグローリがカット。こぼれ球を前が拾い、サイド攻撃で崩した。
敵地広島戦での勝利はJ2時代の2003年以来。J1で同一シーズンに2度以上連勝するのは20年ぶりだ。過去の福岡がJ1で苦戦したアウェーでも今季は2勝4分け1敗と健闘。昨季から続ける堅守速攻が選手のよりどころとなっている。
前日23日に50歳の誕生日を迎えた長谷部監督は「ホームと同じようにベストを尽くせている」と選手をねぎらう一方で「まだ課題は多い。自信は持っても勘違いしてはいけない」と引き締めた。目標に掲げる年間順位でクラブJ1最高の10位以内を成し遂げるまで、気を抜くことはない。
(末継智章)
前が決勝ドライブボレー アビスパ2連勝 - 西日本新聞
Read More
前
No comments:
Post a Comment